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2008年5月30日 (金)

『理科系の作文技術』 木下是雄

Rikakeinosakubungijutsu  自分の意見や情報を読み手に確実に伝えるための作文技術について書かれた本です。この本に書かれている作文技術は、報告書や論文など、読み手に自分の意見や情報を伝える文書のためのもので、文学小説や詩のように読み手の感情を揺さぶるような文書のためのものではありません。(1981年発行)

■いかにして読み手に自分の意見や情報を正確に伝えるか
 報告書や論文のように、仕事や学業で書かれる文書で大切なことは、自分の意見や情報(事実や状況について人に伝える知識、伝えられる知識)を読み手に正確に伝えることです。そのために必要なことは、
a)文書の主題をはっきりさせ、それに必要なことのみ書く
b)難しい言い回しやぼかした書き方はせずに明快、簡潔に書く
c)事実と意見をしっかり区別する
d)論理的に一本の筋道が通った文書にする
といったことが挙げられます。

a)文書の主題をはっきりさせ、それに必要なことのみ書く
 一文書一主題を心がける。主題がはっきりしない文書や、複数の主題がある文書は、読み手が混乱するので避けるべき。主題を決めたら、それに必要なことは全て書き、必要の無いものは一切書いてはならない。

b)難しい言い回しやぼかした書き方はせずに明快、簡潔に書く
 報告書や論文などでは常に明快、簡潔な書き方を心がけ、文学小説で用いられるような難しい言い回しやぼかした書き方をしてはならない。明快、簡潔な書き方は、読み手に負担を強いたり、間違った捉え方をされてしまう可能性を避けるためだけでなく、自分の言いたいことをより明確にすることができる。

c)事実と意見をしっかり区別する
 事実と意見を混ぜるような書き方はしてはいけない。事実は事実として、意見は意見として区別して書き、読み手に意見が事実として捉えられるような書き方は事実誤認につながるので絶対にしてはならない。

d)論理的に一本の筋道が通った文書にする
 起承転結を心がけ、文書の開始から終わりまで論理的に筋が通った文書にしなければならない。文書の途中で論理的な展開が途切れる書き方は読み手を混乱させてしまう。

 これらのことを実践するために必要な技術が書かれています。

■一生役に立つ本
 文書の書き方は大学のレポート作成や、仕事の報告書作成で色々と指導されてきましたが、この本を読んでいればどんなによかっただろうと思いました。自分の考えの整理のしかた、文書の組み立て方、論理の展開のしかた、読みやすい文の書き方など、文書作成に関する様々なことが詳しくわかりやすく書かれていて、とても勉強になります。ただ、この本でもはじめにことわっているように、文学小説や詩のように美しくて人の心を震わすような文書を書くことを目指している人には、あまり参考にはならないと思います。この本で書かれている作文技術で文学小説や詩を書いたら、内容はわかりやすくとも、なんとも無味乾燥なものができあがるんじゃないかと思います。
 題名に理科系とありますが、仕事や学業で文書を書く人には理系文系関係なく自信を持ってお勧めできる本です。是非、読んでみてください。

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コメント

tkcさん、こんにちは♪
わ~。苦手(;´Д`)
でも、こういうのを身に着けて実践すると頭の中が整理されて、考えがまとまるかも。
作りながら整理をしていくのもいいかもしれないですね。
私は完全な右脳派。左脳を鍛えるのにも役立ちそうですね(^◇^;

投稿: あばた | 2008年6月 2日 (月) 21時39分

>>あばたさん
>わ~。苦手(;´Д`)
なんとなくそんな感じがします(笑
自分の考えを整理して文書に起こすと、自分の考えを客観的に見ることができるので、お勧めですよ。
私もどちらかといえば右脳派寄りだと思ってるんですが、自分の考えを論理的に話せる人にはあこがれます。
そんなふうになりたいもんです。

投稿: tkc | 2008年6月 3日 (火) 20時23分

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